NSM WEB MAGAZINE

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学校・学生紹介

2025.10.13

「音楽を仕事にする」阿部哲也先生編

「好きな音楽」を仕事に。ミュージシャンとして、クリエイターとして、エンターテイナーとして、音響や照明として、マネージャーやライブスタッフとして。音楽業界が多様化する中、音楽に関わる仕事も様々。そうやって音楽と生きていく。好きな事で生きていく。その為の努力や継続や信念を後押ししてくれる専門学校が名古屋にある。名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校である。(※以下NSM)NSM連載シリーズではどんな先生がどんな思いで生徒と向き合っているかをインタビューでお届けする。今回登場する先生は阿部哲也先生。専門学校だから学べること、NSMだから学べること。阿部哲也先生編をどうぞ。

Interview by 柴山順次
Photo by Muu®(asherads)

2YOU:NSMの講師の皆様にお話を伺っていくインタビュー、今回は阿部先生にお話を伺います。宜しくお願いします。

阿部先生:よろしくお願いします。NSM 阿部と申します。

2YOU:阿部先生はいつ頃から音楽に興味を持たれたのでしょうか?

阿部先生:小学校ぐらいの時ですかね。家族で旅行に行くときに車の中で音楽がよく流れていて。ザ・ビートルズとか井上陽水さんとか。思い返すとそれが音楽のルーツです。自分で音楽に興味を持って初めてCDを買ったのはX JAPANの「Rusty Nail」だったと思います。当時小学6年生でしたね。

2YOU:楽器を始められたのはいつ頃でしょうか?

阿部先生:中学の時に友達に誘われてギターをやり始めたのがきっかけですね。その当時はメンバーが集まりきらずバンドをやることはなく終わってしまったんですけど、ギターは楽しかったので中3からギターのレッスンに通い始めて。そこでバンドの発表会とかに出演したりしていました。本格的にバンドを始めたのはNSMに入学してからですね。

2YOU:NSMに入学したきっかけは何だったのですか?

阿部先生:進路をどうするか考えたときに特に行きたい進路先が見つからなくて。それで自分自身を改めて振り返ったときに、ずっとギターは続けていたし好きだったので、一度本気でやってみようとなって。それでNSMの体験授業を受けてここなら自分に合うと思って入学しました。

2YOU:当時学校ではどのようなことを学んでいたのでしょうか?

阿部先生:僕はギターで入学したので、ギターの理論であったりスケールであったり、ライブのやり方や色んなジャンルの演奏の仕方を教えて貰っていました。その中で実際のお仕事にチャレンジすることもあって。

2YOU:実戦的なこともやられていたと。

阿部先生:はい。外でライブ活動をしたり、当時の企業プロジェクトの一環でエフェクターを作ったり。元々機械をいじったり、ギターを改造するのが好きだったんですけど、自分の作ったエフェクターが楽器会社の方に選ばれて、東京の本社でプレゼンすることになったんですよ。そこで実際にデモ演奏をしたり、ギタープレイヤーとして音作りのプロの方に見て貰ったりして。凄く緊張したんですけど、その経験がきかっけで「こういう仕事もあるんだ」と思った記憶はあります。

2YOU:在学中に先生になりたいと考えるようになったのでしょうか?

阿部先生:当時はただギターを弾くのが好きでやっていただけなのですが、卒業前のタイミングで、仕事として求められるギターについて考えるようになりまして。そんな中アシスタントのお仕事をお声掛けいただいたので、最初は機材管理やイベントのアシスト、学生サポート、それと並行してビッグバンドの演奏指導からスタートしました。

2YOU:実際にNSMで先生として働く決め手は何かあったのですか?

阿部先生:しばらくはアーティストサポートやレコーディング、インストラクターなどお仕事をしていたんですけど、アシスタントも続けている中で、当時の僕の恩師から「学生を育てるお仕事をやってみないか」と言われまして。インストラクターをしていたこともあって教えることも好きだったし、役に立てることが嬉しくてNSMの先生になることを決断しました。

2YOU:実際にはどのようなお仕事をされているのでしょうか?

阿部先生:当初は教務部で担任としてミュージシャン、作曲、レコーディング、ダンスなど様々な分野の学生さんのマネジメントを担当していました。今は入学事務局という部署で高校生や中学生の方々の進路サポート、アドバイザーを行っています。

2YOU:中学生や高校生の方と接することで感じることはありますか?

阿部先生:今って情報がありすぎて溢れているじゃないですか。それをどう選ぶかが難しそうだなというのは感じています。ただ情報が沢山ある分、凄くクオリティが高いものも、光るものも、とても多いとも思っているので選ぶ力が大事だなと思います。やはりSNSが無かった頃と比べてスピード感は全然違いますね。

2YOU:学生さんと向き合う上で意識されていることはありますか?

阿部先生:夢中になれること、楽しいと思うこと、自分がやりたいと思えるものを一緒に見つけたいと思っています。色んなことにチャレンジして、得意なこと、好きなこと、苦手なこと、きついこと、そういうものを全部知った上で何を選択するか。それを見つけて貰えるように意識して学生さんと接しています。

2YOU:そういう意味ではNSMは色んなことを試せる場所であり、色んなことに出会える場所でもありますよね。

阿部先生:そうですね。実際のお仕事の依頼がたくさんあり、チャレンジすれば本当に夢を実現できる環境なので。

2YOU:阿部先生が思うNSMの魅力を教えて下さい。

阿部先生:好きなことを自分の視野だけじゃなく、プロ目線であったり、実際にお仕事をしている方と一緒に作り上げる環境があることですね。憧れのアーティストや業界の方とお仕事できるのもNSMの魅力です。そこでまた視野が広がったり、自分の考え方と照らし合わせることで他にはない経験が出来るのではと思います。カリキュラムを作るときも、ただ勉強するとかただ何かを覚えるだけではなくて、まず体験することを重視しています。プロの方と仕事をする機会を通して、自身が感じたことを現場で活かせるのもNSMの魅力だと思っています。

2YOU:フェスやイベント会場でNSMのTシャツを着た学生さんが頑張って動いている姿もよくお見掛けします。ああいった体験が出来るのも大きいですよね。

阿部先生:入学してすぐに大きな現場に行けたりもしますからね。勿論みんな緊張するとは思うのですが、経験出来るか出来ないかって本当に大きな差になると思うので、是非チャレンジして欲しいです。

2YOU:実際にフェスの現場で働いた学生さんからはどんな声が挙がりますか?

阿部先生:現場に行って、憧れの人が目の前にいることや、そこに自分が関われること、お客さんが喜んでいる姿を目の当たりにして、「本当にやって良かった」というお話を聞きますね。大変なこともあると思うのですが、それがやり甲斐に繋がったり、もし少し違うなと思っても経験したことで選択肢が生まれる訳じゃないですか。やはり体験に勝るものはないと思います。

2YOU:阿部先生の一番のやり甲斐を伺いたいです。

阿部先生:卒業生の子たちが音楽やエンタメの業界で仕事をして、その子たちと一緒に仕事が出来ることですね。それが一番嬉しいです。卒業生が活躍している姿を見るのはやっぱり物凄く嬉しいですね。

2YOU:それでは最後にNSMに興味を持たれている学生さんにメッセージをお願い致します。

阿部先生:まずは好きなこと、夢中になれることを大切にしてください。僕たちはあなたの好きなこと、夢を全力で応援します。NSMで夢を一緒に叶えていきましょう。

こちらの記事はアーティストのインタビューに特化したメディア「2YOU」で公開された記事を転載したものです。
https://2youmagazine.com/column/nsm250928/