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謎の白いシューズ

2021年度のお正月、人生初めて2日間「箱根駅伝」を観て過ごしました。


私は走る事が好きですが、「箱根駅伝」に目をこらして観た事が一度もありませんでした
(以前のブログでジョギングについて、私があまりこだわりがない事を書かせて頂きました↓ )。

https://www.nsm.ac.jp/blog/25128/

昨年度末、私の趣味であるジョギングに妻が興味を持ってくれ、先ずはシューズ選びからと言う事で、
これまで私が履いて来たものに思う事がありましたので、その経験をもとに妻に勧めました。


そして正月三が日は、新しいシューズをさっそく履き、一緒に走り爽快な年明けを迎えました。

これまで観なかった駅伝を今年観戦したのは、妻に薦めたものの、今どのメーカーが人気
があるのかを知らず、それを確認したかったからです。

ナイキ、アディダス、アシックス、ミズノ、ニューバランスなど、たくさんのメーカーがありますが、
ナイキの厚底シューズ(ピンクや黄色などの蛍光色が特徴)がとても多い印象を受けました(今年度の
シェア率は90%以上あったそうです)。


そんなキラキラがたくさん目に映る中、4区を駆ける選手のシューズが気になりました。

調べて見ると、『謎の白いシューズ』として昨年話題になったそうです。

昨年の大会10区で区間新記録を更新した選手が履いていたもので、色、ロゴが全くない真っ白なもの、
厚底が人気を博す中、時代の逆をいく薄底タイプのミズノのプロトタイプ(研究や実験が繰り返され、
商品化一歩手前の試作品)だそうです。


このシューズを選んだ学生は、反発力とグリップ力が気に入り、履いた時は「あ、もうこれだな」
と感じたそうです。

今年度彼は、4区二位からトップに踊り出し、一位で駆け抜け往路優勝に貢献し2年連続大活躍でした。

実はこの学生、生まれつき失明の可能性のある病(網膜色素変性症)を抱えながら大会に参加しており、
この病は「運命」と受け入れ前を向いています。

そんな彼が疾走している様子を見ていていると、真っ白なプロトタイプのシューズと少し重なり見えてきました。

何色にも染められておらず、試練を乗り越えて世の中に飛び出そうとしている様に
躍動感を感じるからでしょうか…

子供の頃、バイクや機動戦士ガンダムのプロトタイプを見てワクワクした記憶があります。

一方、2016年までシェア率が1位だったミズノは、このシューズをきかっけに
メイドインジャパンの「本気の反発」と宣言されております(現在米国ナイキが1位)。

妻にシューズを勧めたきっかけで箱根駅伝を観戦し、
学生、そしてその学生を応援する日本の企業へエールを送ったお正月でした。

私と妻が現在愛用しているシューズはミズノ製です、とても心地よい「反発」ですよ。

小谷がお届けしました。