identity
大谷ですか?
大谷です。
みなさんは、Identity(アイデンティティ)の意味をご存じでしょうか。
IDつまり、同一のとか、身元とか、正体とかいろいろ調べれば出てくるのですが、その人がその人である証明とはなかなかに哲学的で面白いテーマだと思います。
踊るのが好きな私。
歌う事が得意な私。
人をサポートするのが向いている私。
これを読んでいる方それぞれの【私が私である事】が出てくると思いますが、上記した物は全て、それだけではあなたと決められない事由ばかりです。
踊るのが好きな友達。
歌う事が得意な友達。
人をサポートするのが向いている友達
つまり我思う故に、我在りでは役不足。
そんな葛藤を、丁度 専門学生になった18,19歳の頃にしたのを覚えています。
漠然となんかすごい事をして、こんな田舎町を出てやると思っていた大谷少年は、ある映画との出会いで肩の力が抜けたのでした。
それが、アイデン&ティティ。
みうらじゅん原作、田口トモロヲ監督、宮藤官九郎脚本というバケモノ級に豪華な映画でした。
その中でボブディランの歌詞を沢山引用しているのですが、今でも思い出す言葉があります。
【やらなくちゃいけない事をやるだけさ。だからうまくいくんだよ。】
このセリフ、受け取り側の解釈や、その時の環境で意味を変えるかもしれませんが、私にとっては責任のような、諦めの様な、そんなセリフに聞こえました。
当時大好きだった音楽ばかりの日々。
何も疑わず、気になるCDを買いあさり、バンドでオリジナルソングを作り、学校ではPAを学ぶ。本当にやりたい事しかしてこなかったんです。
でも、専門学生2年目になるとやりたい事ばかりではなく、やらなくちゃいけない事ってのが出てくるようになりました。
やりたい事をする為のやりたくない事です。
(楽しい!)(やりたい)だけでなく、どうしても責任を伴う事。
当然それを投げ出せない。責任があるから。
そうなると、そのやらなくちゃいけない事を上手くやっていかなければならなくなる時期が来ます。
「○○日までに××を取り纏めて報告して下さい」とオーダーされて、「いえ、それはやりたい事ではないのでやりません」なんて言ったら、周りのみんなも上手く回らないじゃないですか。
このある程度の柔軟性と責任が「やらなくちゃいけない事なのかなと思いました。
こう書くと、大人は「まぁいっかの塊だ」と思われるかもしれません。
それでも田舎育ちの大谷は、目の前のやらなくちゃいけない事をやるだけだと思っています。
その結果が、今の自分を確立している。
まさにアイデンティティなんだと。
今これを読んでいるあなたのやらなくちゃいけない事は何でしょうか。
照明担任兼、蝶ネクタイ担当の大谷が問いかけるスタイルのブログをお届けしました。
大谷